魔法使い。

stories
スポンサーリンク

この世界が穢い。
ぼくの身体や心は、もっと穢い。
穢い心で穢いものを見ていると、気分が落ち込むと同時に、
思い切り復讐してやりたくなる。
味方はあんまり多くないけど、そういう問題じゃない。

人を殺したい時は思い切り卑怯に。
それもぼくの一部分ではあるから、しょうがないな。
君に宛てた手紙。
他愛もないお喋り。
そんな何もかもが、ずっと好きだった。

好きな音楽をかければ、そんな世界も一変する。
自分から穢くなりに行く欲望だってあるのかな。
タナトス。
そんなところしか育っていないぼくが、愛を歌おうだなんて笑っちゃうね。
嫌なもの、穢いものを削除しても、
この世界やぼくが、綺麗になるわけじゃない。
そんなことはわかってるんだよ。
欲しいものは、そんな嫌なものや穢いものも包み込んでくれる、大きな愛。
なのかな。
だといいな。

ぼくがこの世界を好きになれれば、それは相当に大きなぼくの変化だよ?
君には関係の無いことかもしれないけれど、
いつか、見て欲しいんだ。
好きな絵本について話した、
病院近くの小さな図書館。
あっという間に時間がすぎた、というよりも、
時間なんてものを、忘れていられた。

ぼくはまだ生きているけど、どうしてだろうね。
君を好きだっていうことは、ぼくを好きだっていうこと、世界を好きだっていうことだもんね。
やっと生きてるだけだけど、
穢いことはひとつも変わらないけれど、
身体はまだ動くから、まだできることもきっとあると思う。
誰かそんな気分になったことのある人。
どうぞよろしく。
長い付き合いになりそうだけど、ごめんね、
好きだよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました